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前に書いたことがあるように、「英語の読書力」と「英語力」はイコールではありません(むしろわりと関係ない)。
私は「英語力はないけど小説を読む」典型で、もともと英語が苦手でしたが、慣れと萌えだけで破れかぶれに突破してきたようなものです。
そういうあんまり真面目に英語ができない、あちこちわかってない人間の立場から、読むコツなんかをちょっと弱気に解説してみようかと。

洋書を読むコツはいくつかあります。よく言われるポピュラーなものに個人的な意見を足して、こんな感じ。

●正確に理解しようとしない
●日本語に訳そうとしない(テストの回答のような正確な対訳を探さない)
●基本的に辞書を引かない(どうしても知りたいところだけ)
●わからない単語はとりあえずとばす
●わからないシーンはとりあえずとばす
●わからない「it」と「you」と「they」と「get」は見なかったことにする


大まかにはこんなんかなあ。あとスラに関しては、「He」がいっぱいで、3Pなんかしてるとどれがどの「He」かわからなくなるが、気にするな!とか(慣れるとわかるようになる)

このへんを駆使しつつ、「英語のまま頭から読んでいく」ことがすごく重要になります。英語と日本語は順番がちがうので理解しようとしてついひっくり返したり並べ直したりしちゃうんですが、あれは無駄。
「英語を英語のまま理解する(どれほどいい加減でも!)」、ここの境をこえられるかどうかが、洋書を読む快適さを決めていると言ってもいい。それは英語の能力よりも、英語と向きあう感覚の問題になってきます。がんがん読み流してるうちに、ある時ふっと、英語のまま感覚的につかんでいる自分に気付く筈です。


そこの山を効率よくのりこえるため、よく見受けられるのが「/」で文章を区切っていく勉強法。たとえば、


Maybe making the deal to try to regain their former relationship wasn't such a bad thing after all.

Maybe / making the deal to try to regain their former relationship / wasn't such a bad thing / after all.

(とどのつまり、お互い元のように仲良くやっていこうと決めたのは、それほど悪い考えじゃなかったのかもしれない)


「/」を使って英語を塊に分けることで頭から尻までそのまま読み通す方法で、これはかなり有効。「スラッシュリーディング」と言います。スラッシュちがい…

しかし文章を割るだけ割ってみたけどわけわからん、ということもしばしば。割りすぎたり、割るだけ割って全部が一列に並んじゃう(ことがある)のが、この手法の弱点だと思う。
日本語と大きくちがうのは、英語って構造がすごくキッチリしてます。どの言葉がどこにかかるのかが明確に決まっている。いわば積み木を積んだような立体構造なんですね(日本語は「お粥」とか「お餅」っぽいと思う)。
しかし頭から「/」で割っていくだけでは、その立体が把握できない時があります(私は)。
のでよく、頭の中で積み木を積んでいました。

レゴを積んだような感じで、たとえばこの場合、


Maybe / making the deal / to try / to regain their former relationship / wasn't / such a bad thing / after all.

ブロック分けはこんな感じ。とりあえず微細に割ってみた(自分で「塊」だと思うところまで割ればいいです)。

で、まず「Maybe」の上に全文がのっかってます。最初に主語の「making the deal」がのっかり、その真上に「to try」がのっかり、そこへへばりつくように「to regain their former relationship」がくっついてる。
「making the deal」の積み木の横にジョイントとしてくっついているのがbe動詞の「wasn't」(動詞はブロックとブロックをつなぐジョイントの役目をします)で、そのジョイントの先に「such a bad thing」の積み木がくっついている。
「making the deal」「such a bad thing」「wasn't」によって同列にジョイントされます。
できあがった全体の構造物の上に、最後に「after all」をよいしょっとのせて、おしまい。

文章だと我ながらわけがわからないので、図にしてみました。下側から見てね。

Screenshot

Maybe making the deal to try to regain their former relationship wasn't such a bad thing after all.

とりあえず、頭の中で読みながら無意識のうちにこんな感じで立体の構造にしてます。必ず下から上へ、階層を戻らずどんどん積んでいくのがコツ。
全文積まなくていいんです。わからない、ややこしいところだけ読みながら感覚的に積む。そうするだけで従属の関係がつかめます。
振り返らない、戻らない。積みっぱなし。この「ぱなし」が大事。

とにかく、「立体である」ということが把握できれば、英語の意味ってもっと汲みやすくなるんじゃないかと思う。積み木じゃなくてもいいんだけど。視覚的にわかりやすいものなら何でも使える。

カッコを使った入れ子構造にもできます。「/」との合わせ技にしてみると
Maybe / {making the deal ( to try / to regain their former relationship)} wasn't such a bad thing / after all.
みたいな感じ。
私の普段の読み方は、こっちに近いかな。ここにちょっと上下の積み木感覚を入れつつ、のような。
「主」と「属」を分けるのがすごく大事なんです。この文なら、「making the deal」に「to try」が属としてへばりついてて、その「to try」には「to regain their former relationship」が属としてへばりついてる。フジツボみたいに。「maybe」と「after all」は全体からちょっと離れてぷかぷかしてる。そういうことを、読んでから分解するのではなく、読みながら感覚的につかめるようになれば、後のことはそのうちついてくる。その筈です。


ゴチャゴチャ書いてきましたが、英語ができない・わからないから洋書を読みたいけどためらっている、という人は結構いそうなんですけど、大丈夫です。スラを読むだけなら根気でいけますよ~。だから是非、ためしにぽちっと…

※英語の文章サンプルはJ.L.Langleyの「His Convenient Husband」からお借りしました。












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