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Nick Of Time
T. A. Chase
Nick of Time★★ summary:
吸血鬼Gryphonは、かつてないピンチにいた。人間にとらえられ、武器や陽光を使って拷問され、動物の血だけを与えられてぎりぎり生かされている。
もう少し人間の血があれば、自分を癒やし、そこから逃げられる。だがもうその望みはないように思えた。

Nickは、この世界に人間以外のものが生きていることを知っていた。人狼、吸血鬼、そのほかの神話や伝説の生き物…
恋人のためにその調査に関るうちに、Nickはいくつかの秘密を探りあて、そのために殺されそうになる。恋人だと信じたその相手から。
叩きのめされ、死にかかった彼は、ぼろ屑のようにGryphonのいる場所へと放りこまれた。

死を覚悟したNickはGryphonへ自分の血を差し出し、Gryphonは逃げ出すチャンスのためにNickの犠牲を受け入れる。
命をかけたその絆が、Nickと自分との、そして人外のものたちの存在すべてを巻き込む、大きな戦いのはじまりなのだと、知らないままに。
.....



「Nick Of Time」というのは主人公のNickの名前でもありますが、それ1つのセンテンスで「あやうい時、際どい時(に間に合った)」という言い回しなんだそうです。

NickとGryphonは暗闇の中で血を介して出会い、その絆は一瞬で固いものとなる。GryphonはNickの血を吸い尽くさずにとめる自信がない。Nickは死を覚悟しているので、それでもいいと言う。
Nickの自己犠牲と、血が、彼らを結びつけます。自分たちが想像していたよりも遥かに強く。2人を巻きこむ感情の強烈さ、鮮やかさがひとつの読みどころです。

Gryphonは1000年以上を生きてきた吸血鬼ですが、人の世のことにはあまり興味がない。でもNickに一瞬にしてとらえられ、彼の命を救うために神々へ祈る。まあその祈りがちょっとしたトラブルを呼ぶのですが。
Nickは人と接することがちょっと苦手で、シャイだけれども、興味のあることになると質問がとまらなくなる、ちょっとオタクな部分も持っている。そして、そんな自分に自信がない。
そんなNickがGryphonのそばでしっくりと馴染んで、2人のどちらも相手なしではいられないような様子がなかなか愛らしい。Nickははじめて、自分を本当に受け入れてくれる相手に出会う。それが吸血鬼であったということは、彼にとって問題ではないのです。

とにかくやっぱり吸血鬼ものってのはエロいよね! 大変にエロ多し。
素敵だけど、大丈夫か、ちゃんと世界を救えるか!

ところでこの話はTAのブログで連載されていたもので(後半は出版にあたって書き足されてます)、「Allergies」とつながっています。
「Allergies」では人狼と人が恋に落ちますが、最後の方で、どうやら人狼を襲っている人間たちがいるらしい…というネタ振りがあった。この「Nick Of Time」では、その人間たちが人狼だけでなく人外の存在すべてに対して敵意を持っていることが判明し、彼らに渡してはならない「本」の存在があらわになります。
吸血鬼と人間のカップル、GryphonとNickが、危機を戦うために立ち上がる。
話の途中で、「Allergies」のLouとRayも出てきます。「Nick Of Time」だけで独立してますが、あっちも読んでおくと、あの人狼一家が出てきた時に愉快です。特に噂のママがついに登場!だったしね!
Rayは相変わらずかわいいなあ。「人狼にノミはつく?」と、Louに隠れてこそこそ聞いているのも彼らしい。クリスマスにはノミとり首輪プレゼントか? Lou大ピンチ。

さて、GryphonとNickは(いちゃいちゃしつつも)彼らの目的を果たすために戦いますが、そのラストで、やはり次の戦いの気配が出てきます。
おそらくそれは、今回出てきていたJessとPavelの2人、人狼と吸血鬼である彼らが次の話で受け継ぐのでしょう。今後もこうやって、カプを変えながら全体の話が進んでいくんじゃないかな、と思います。
すべてがどこに向かって進んでいるのか、とても楽しみ。いずれはLouの兄貴のRoverとかBanditも幸せになれると思うんだけど。Roverってどこか苦労性っぽくて、群れのために色々犠牲にしてそうで、幸せになってほしいですよ。

甘々人外もの好きにおすすめ。カプ同士がクロスオーバーしつつ進んでいくので、そういう構成が好きな人にも。
ちなみに8/31発売でしたが、ここのパブリッシャーの「8月売り上げベスト1」です。すごいぞTA!

★吸血鬼×人間
★超能力

初 T.A. Chase 読みました。少年漫画(とか少女小説?)のようで面白かったです。初めのうち、特に血生臭いあたりが好みでした。が、二人がラブラブの甘い関係になってからは、あまりにも幸せそうなため、つい主人公たちよりも Jess と Pavel と蛇様を応援する気分になっていました。可愛い人がいっぱいいて楽しかったです。ただ、Nick が私の好みのタイプではなくって…読むのに時間がかかってしまいました。いい子で可愛いんですけれどね。
あ、返事書いてたつもりで書いてなかった!
すみせん遅れました。
そうそう、TAのは甘々で周囲も可愛いので、すごいなごむのですよ。
Nickは私もいまひとつピンと来ませんが、Gripyonが萌え萌えだったので、ブログ連載の時から彼のPOVが楽しみで(笑)
いずれ続編では彼らがサブキャラ状態になるのでしょうが、それもまた楽しみです。人狼はがんばらないと吸血鬼はなかなかうんと言ってくれない気がするなー…











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