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Grey's Awakening
Cameron Dane
Grey's Awakening★★ summary:
たたみかけるように幸せな報告が続き、投資会社の経営者Greyson Coleはうんざりしていた。彼が周囲の幸福をことさら嫌っているというわけではない。だがもう充分だった。
ついに従業員から結婚の報告がまた届き、Greyは何年もやったことのない、いや一度もやったことのない行動に踏み切る。
2週間の休暇を取り、山にある小さな別荘へと出かけたのだ。持ってはいるが、一度も行ったことのなかった場所へ。世間から逃げ出すように。

だが自分の小屋の扉をあけた瞬間目にとびこんだものは、見知らぬ男の半裸であった。

Sirus WilderはGreyの小屋から川をへだてた向かいの小屋に暮らしていた。少なくとも、トラック運転手の仕事がない時には。
だが配水管のトラブルから小屋の水が出なくなり、困った彼は、Greyの双子の妹から小屋を使っていいと言われる。
彼はありがたくその申し出を受けた。長年顔を見せなかった小屋の主が、まさかいきなりやってくるとは、誰も知らなかった。

互いに対する第一印象は最悪であった。
Greyは自分の妹がSirusをわざと送りこんだのではないかと疑い、警戒する。Sirusは人をすげなくあしらうGreyの態度にムッとする。
だがそれでも、Greyはあくまで理性的な人間であって、水がなく困っているSirusを放り出すことはできなかったし、SirusにとってGreyの小屋を使えるのは助かる。
2人は互いに妥協して小屋を共有することにした。2週間たてば、Sirusは小屋の配管工事を終えて戻り、Greyは休暇を終えて仕事に戻る。

2週間。
周囲の浮かれ騒ぎにうんざりして孤独に引きこもりたいGrey、手ひどく終わった過去の関係から立ち直っていないSirus。どちらも誰かと感情的にかかわるつもりはない。
2週間で、2人の間に何もおこる筈はなかった。
......



はからずも、同じ小屋を共有することになってしまった男2人の物語。
ありていに言って、全編エロです。エロの中にストーリーがあるというか。これはこれで潔くて、好きですが。

読みどころは、Greyの強烈なキャラクターと、2人の間を行きかう磁場のような強い力、それによって揺さぶられる2人の男。どちらも恋になど落ちたくはない。だが相手の存在を無視することができず、2週間で終わるただのセックスの関係ということで自分を納得させながら、相手に溺れていく。
Greyはいつも、自分と他人の間に一線を引いて、その線の内側に踏みこんできた者は恋人だろうが誰だろうが、容赦なく切り捨ててきた。他人のことを知りたくも、他人に自分の内側をのぞかれたくもない。
彼は孤独で、そしてそのこと自体に気付いていない。それほどに孤独です。
だがSirusの存在は火のように彼を惹きつける。すべてが手遅れになるほど。

Sirusは、Greyがひどく固い殻をまとっていることに気付きます。そしてそれを、Grey本人がどうすることもできないでいることも。
その殻の内側へ手をのばしたいと願い、だがGreyが肉体以上のものを求めていないことも感じ、Sirusは行きづまる。
Sirus自身もまた、二度と、未来のない一方的な関係にはまりこむつもりはなかった。
だがGreyの存在はあまりにも強烈に、彼を情動の渦に引きずりこむ。

体からはじまる恋なのか、恋をしたから欲しいのか。その境い目が曖昧になるような、激しく、情熱的な話です。
エロエロですが、エロ表現がかなり露骨で、ある意味「男性向」のような笑っちゃうほどの表現もまざってますので、そのへんが苦手な人は避けた方が無難。それもまたCameron Daneの味だとは思いますが、正直数回笑ってしまいました。
それにしてもGreyはかわいい。ちょっとSirusが踏みこんできただけで硬直したり、「きたきた、こいつもか」みたいに過剰反応したり、Sirusは何だか野生の獣をなだめているみたいです。
脆い内面を冷たい殻で覆おうとしている男、地に足がついた包容力のある男。なかなか鉄板カプだと思います。
そういうとりあわせが好きな人、暑苦しいほど激しいものが読みたい人におすすめ。もちろん、読むならやっぱりエロだ!という人にも。

★エロエロ
★鉄面皮/情熱男

こんにちは。
読みました。そう、真面目に、エロエロな話が読みたい…そんな気分だったんです。(笑)
この二人の話を読みながら、そういえば、私が男男恋愛小説を読み始めたのが、そもそも、こういう系のお話が(まあ、その頃は日本語の小説で、でしたけれど)読みたかったからだったなぁ…などと、ちょっと昔のことなど、いろいろ思い出しました。いや、エロエロという意味じゃなくてですね(あ、もちろんエロも好きですが…笑)。二人が出逢ってしまう話…というか、合わない、合わせないぞっと思っていた相手に、自分の心…(あ、体もか…)を開いていく話、というか…。
Greyがホント可愛かったです。
お、ご気分にはまってうれしいです♪
Cameron Daneの話は、ほんとにlustとloveが入り混じっていて、そういう気分の時はすごくはまります(笑)
opposite attractionとか、喧嘩しつつっていいですよね!私も好きです。
人間の対立軸は、全体にスラの方がはっきりと際立っていることが多くて、激しい気がします。対立するたびに読んでるこっちもテンション上がりますよ…!











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