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M/M小説 (原書)レビューブログ

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Kill Game
Goodreads-icon.pngCordelia Kingsbridge

killGame.jpg★★★ summary:
Seven of Spadesシリーズ1。
ラスベガス、歓楽の街。殺人課の刑事Levi Abramsは金持ちの恋人との暮らしに息づまるものを感じていた。よい恋人だ。愛されている。
でも彼がLeviを変えようとするたびに、そこに距離を感じる。危険な暮らし、命を懸けた仕事、それは自分の一部であって捨てられるものではない。

Dominic Russoは大柄で、人当たりのよい、誰にでも好かれる賞金稼ぎだ。バーテンダーでもある。
だが彼にはひとつの過去があった。ギャンブル中毒。
それでも誘惑山盛りのベガスで暮らしつづけるのは、ここに家族がいるからだった。

スペードの7を犯行現場に残すシリアルキラーを追い、あるいは巻きこまれて、二人の人生は否応なく重なっていく。常に数手先を行く殺人者は誰なのか。
それはきっと身近な誰か。あまりにもよく知りすぎた誰か。
.....



最初に警告しておくのがフェアだと思いますが、このシリーズは5冊完結予定(たしかそう)で毎回クリフハンガー予定だそうだよ!そんなわけでまだまだ続いてます。これが第一巻。

これはおもしろかったですね。しっかり書けている捜査もの好きなのでたいへん好みだった。
かなりハイスピードで進む話で、高級スーツを(金持ちの恋人からのプレゼントだよ!)着こなしたガードの硬い美人刑事と、彼を見かけるたびに軽くちょっかいを出しているでっかい賞金稼ぎの二人がシリアルキラーを追いかけます。
あるいは、二人がシリアルキラーに追いかけられている?
この猫と鼠のゲームでは、どちらが猫とも鼠ともつかない。そういう相手。

このシリアルキラー「セブン・オブ・スペード」が殺すのは、モラルに問題のある相手。いわばシリアルキラー版の「世直し」であるようで、本意はともあれ、そういうあつかましい態度をちらつかせながら刑事のLeviを翻弄する。なかなかここの駆け引きがおもしろいのです。
何故かLeviに対して執着している気配もあって、敵意ではないけれども、いつどうなるかわからない微妙な関係がそこにある。
シリアルキラーが美人刑事に執着するって、それだけでなかなか美味しい展開ではないですか。

Leviは金持ちの恋人と、幸せであるには違いないけれども、うっすらと影がかかった暮らしをしている。ここの二人の関係も微妙で、彼氏いいひとなんだけどもLeviは心配されるのも干渉されるのも嫌いなので、そんなくいちがいが積み上がってきている気配が流れています。
かといって、Leviも賞金稼ぎのDominicも真面目で誠実な男たちなので、相手に惹かれるものを感じたからって気晴らしに軽々しく浮気したりとかはしない。しないが…?

Dominicは自分の人生をどこかで立て直そうとしているのだけれども、本来楽観的な男なので、バーテンダーをしながら賞金稼ぎをする生活に馴染んでもいる。
懐が大きくて優しいこの男が隠し持つ深い傷が、ギャンブル中毒。これは一生かかえていく重荷で、表に見えている気楽な顔と、その裏に時おりチラつく影や自己嫌悪とがよい対比を出しています。

キャラに「わかりやすい陰影」を出すのがうまい作家さんだなという印象。ご近所さんとか同僚の刑事など脇キャラにもきちんとふくらみを与えて、話をきっちり作っている。
それがスピード感のある展開を支えていて、クリフハンガーではあるけれどもそれ以上に次の巻へ「謎」を引っぱっていきます。シリアルキラーは誰だ、という謎だけでなく、二人の先はどうなるのか、彼らはそれぞれ自分たちのかかえる問題と向き合えるのか、という謎をもちゃんと次巻へ(そしてその先へ!)かけている。
Leviがちょっとベッドの中ではsubっぽい感じがあるのがまたエロくていいですね。この作家さん、ほかの作品も見るに、強気だけどベッドの中では受けの美人!というキャラが好きっぽい。よい趣味だ…

クリフハンガーではらはらしたい人、シリアルキラー捜査もの好きな人は是非どうぞの一冊。洋ドラの捜査ものの雰囲気をたっぷり漂わせていて楽しいです。
クリフハンガー苦手な人もひとつためして是非「ああっ」ってなってほしい。

★シリアルキラー
★美人受け












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