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The Bucket List
Douglas Black
db_thebucketlist.jpg★★ summary:
Kade Dohertyは恋人にこっぴどく振られ、「お前は退屈だ」と言われる。
それを友人に泣きつきにいったが、そこでも近いことを言われてしまい、己に絶望していた。
そんな彼に、友人が「Bucket List」を押しつけてきた。「死ぬまでにしたいことリスト」だ。そのリストはめちゃくちゃだった。サメと泳ぐとか、スカイダイビングとか……

だがKadeはしぶしぶと、リストをこなしていく。「アジアの食材専門スーパーで買物をする」。
ドキドキしながら店内に入ると、オーストラリア訛りの実にいい男がいた。
そのBlakeは、Kadeを魅力的と感じているようで、Kadeは驚くが、彼もまたBlakeと一緒にいるのが楽しかった。

Blakeは活動的な男で、まさにアウトドアタイプ。そんな彼がKadeの「リスト」を見つけて「こりゃ凄い!」と感心し、Kadeは咄嗟にそのリストを自分が作ったものだと、そしてリストのほとんどをこなしてきたと言ってしまう。
どうしてそんなふりをしたのか。だが、もしKadeが本当はとても退屈な人間なのだと悟ったら、Blakeはもう彼を相手にしてくれないだろう……。
.....



振られた男がもっといい男と出会って人生の楽しみを発見する話。
意外性はあまりありませんが、展開は気持ちがよく、特に途中のアウトドアシーンがとても楽しそう!
さて、Kadeは自分でも「おもしろみのない男」だと自分を思っていますが、それにしても長年の恋人から手ひどく捨てられたのはショックだった。
自信を完全に失った彼は、ある時出会ったBlakeののびのびとした、あけっぴろげに生きているその自由さに惹かれていく。

この「bucket list」というのは前述のように「死ぬまでにしたいことリスト」です。スラングでは「kick the bucket」というと死ぬことで、これは首を吊る時に踏み台にしているバケツを蹴飛ばすところからきているブラックなスラングですが、その派生としてこの手のリストをbucket listと呼ぶようになりました。2007年の映画で有名になったようですね。ネットでもよく見かけるスラングなので、もうすっかり一般化した言葉だと言っていいでしょう。
最近では「死」というイメージはあまりなく、とにかく「一度でいいからこれやってみたいよね」くらいの軽い感じで使われています。

Blakeはアウトドアの指導員で、どうも過去にちょっとした傷のありそうな男です。彼に引きずられるように、Kadeはそれまでやろうと思ったことのないカヌーなど、自然の中に出ていく。自分にできるともやりたいとも思っていなかったけれども、Blakeといると出来そうな気がしてくるし、とても楽しいのです。
Kadeがいわれのない劣等感から解放されていく様子は読んでいてかわいいし、応援したくなります。いちいち自己評価が低くなってしまうKadeは、自分の中で囁く「お前なんか……」という声を振り払いながら、せっせと自然の中へとびこんでいくのです。萌えるというより、「がんばれ!」という気持ちにさせられる。

かわいい話なのですが、いくらか校正が甘くて、キャラ名の逆転などが数ヶ所見られたのが残念かなー。LooseIDは校正ちゃんとしている方だと思ってたんだけど。
それと、Kadeを振った彼氏が嫌な奴すぎる……「元彼が嫌な奴」ってよくあるパターンですが、やりすぎると「何でこんな奴とつき合ってたんだ」という気持ちになるので、さじ加減が難しいところです。まあロマンスの文法的にはまちがってないんだけど、ほんとに、本当に!嫌な男だったよ……

中編くらいでさらっと楽しく読めるので、気軽に楽しみたい時におすすめ。自然もきれいだし、キャラの性格も裏表がなくて(元彼以外は)、ほのぼのしてます。

★したいことリスト
★劣等感

Blakeに連れられて一緒にスカイダイビングとかしちゃうのかと読み進めながら思っちゃいました(^^;

元彼はホント嫌な精神的DV男でしたね!
Kade、メンタル崩壊させられて可哀想…
アパートで「なんで僕に会いたいと?」とKadeが聞いた時に「(俺と別れて)どうやっていけてるのか知りたかった」みたいなこと言ってて、すごいムカつきました(怒)
ここもBlakeが颯爽と現れてくれて安心しましたが(^^;

KadeとBlakeは得手不得手をふたりで補って暮らしていけそうだなあと思いました。
サメダイビングとかw
でも海に出てきゃっきゃしている二人かわいかったですね〜。
ほんっとあの元彼は嫌な男で!!!
Kadeがその呪縛から逃れられてほっとしましたよ。新しい恋にとびこんで幸せになってほしいです。Blakeの商売を手伝って幸せになればよし!
しかしあの海遊びうらやましい…











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