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Hotel Pens
Geoffrey Knight
HotelPensLG.jpg★★☆ summary:
トラベルライターのJoe Jordanは、彼氏と別れてからずっと、旅から旅へ、ホテルからホテルへと飛び回る生活を続けていた。
ホテルごとに、彼はホテルのボールペンをこっそりくすねて、集める。子供っぽい、だがやめられない癖。

ニューヨークのホテルで、別の客がJoeがペンを盗む瞬間を見て、ちょっとした申し出をする──「ニューヨークを再発見する五つの方法を教えてあげよう」と。
男はホテルのペンでJoeの体にメッセージを書き、Joeはその言葉に従ってニューヨークの街を歩き回る。
・ほかの客のカメラを通して街を見ること
・グッゲンハイム美術館で会おう──ただし、一番最後から、逆回りの順路で

次々と、ひとつずつメッセージの意味を解き明かし、Joeは新しい風景を見て新しい人々と出会う。
そして最後に……
.....



ホテルペンを盗んでいるところを見られたところから始まる、ちょっとミステリアスでちょっと洒落た、映画のような展開の話です。
Joeは淋しい根無し草だということは、読んでいる内にわかってくる。恋人がプレゼントしてくれた高価なペンを使わずに手近なホテルのペンを使い続けていたら、プレゼントのペンをもらったこと自体も忘れてしまった。恋人は出ていった。そして、Joeは手当たり次第にホテルのペンを集め続けている。
そんな彼の手や腕に、男は謎めいたメッセージを書き残していく。「ニューヨークの新しい顔を見せてあげるよ」と。

と言っても男もニューヨーカーではなく、フランス人ですね。わりと最初の方で、彼がJoeに「鏡で自分を見てみるといいよ」(君にメッセージを書いたから)と文字通り告げるシーンがありますが、この「鏡で自分を見ろ」というのは英語的には「お前のツラを見てみろよ」的な侮蔑の言葉にもなりかねない言い回しです。
Joeは案の定傷ついて、翌日、鏡を見るまで気付かない。このあたりの行き違いは笑えます。

全体に軽いタッチで、ホテルペンや素肌に書かれたメッセージという小道具がよく雰囲気を引き立てていて、味わいのいい話です。
勿論、メッセージをたどっていった先には素敵な結末がある。それもまた、映画のようですね。

軽く、洒落た気持ちで楽しみたい時にオススメの読書です。
短めなので読みやすいですよ。

★ニューヨーク観光
★謎のメッセージ












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