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My True Love Gave to Me
Ava March
MyTrueLoveGaveToMe.jpg★★★ summary:
1817年の12月。
Alexander Nortonは天にも昇る心地だった。
Thomas Bennettと、ついにふたりきりの夜を迎えられるのだ。初めての、それは彼らの愛を確かめる大きな1歩になるはずだった。
真実の恋。オックスフォード大学でThomasに出会った瞬間、彼らのどちらもそれを見つけたのだと、Alexanderは信じていた。

1821年の12月。
Alexanderはクリスマスが近づいて世間が華やぐこの時期を、心の底から憎んでいた。4年の時がたってもなお、彼は自分に背を向けた恋人のことと、その傷を忘れることができなかった。

そんな時、Thomasがニューヨークから戻ってくる。ある決心を心に秘めて。
彼は、4年前の許しを乞いにAlexanderと向き合うのだが…
.....



Alexanderは愛らしい、よく笑う、誰もが心を許すような青年だった。
彼に恋し、でも最後のところで怖じ気づいたThomasは背を向けて逃げ出す。
そして4年後、どうしてもかつての恋が忘れられずに戻ってきたThomasが見たものは、すっかりシニカルになり、警戒心を解かず、人に向かって壁の隔てを作ってしまったAlexanderです。
彼は変わってしまった。そのことを自分の罪と知り、Thomasは立ちつくす。

何せ、わんこのようにThomasになつきThomasを信じていた4年前のAlexがあんまり可愛いので、4年後の皮肉屋で冷たい青年の姿には読んでいるこっちも心が痛みます。
ThomasはどうにかAlexの許しを得ようと、そして4年前の傷を修復しようと様々な手を尽くすのだけれども、Alexは彼を拒みつづける。
まだ恋している──ずっと忘れたことなどなかったけれども、またThomasが去ったら、彼は今度こそ立ち直れる気がしない。だから拒むしかないのです。痛々しいな。

ホリデーシーズンのロンドン。あちこちでパーティが行われ、招待がとびかう中で、彼らはすれちがい、出会ってはぶつかり、どちらも新しい傷を抱えて、それでも相手から目が離せない。
Thomasを傷つけようとしてするどく舌鋒をふるいつつ、そんな自分に嫌気がさすAlex、Alexの憎しみや怒りを当然のものとして受けとめて手をさしのべようとするThomas。若い恋を引きずるふたりの感情表現が濃密で、美しい。

明るく機知にとんでいたAlex(今は皮肉屋のAlex)と、誠実だけれども不器用なところもあるThomas。
愛らしいカップルで、いいヒストリカルものです。
短めですがアップダウンがよく練られた話で、ヒストリカル好き、再会もの好きにおすすめ。

MenUnderTheMistletoe.jpgこの短編はCarina Pressのクリスマスアンソロジー「Men Under the Mistletoe」に含まれている1篇です。バラでも買えるけど、アンソロジーで買った方がお得。
1話が2~3万語弱なので、4話入って10万語ほど。
去年のアンソロ「His for the Holidays」も面子が豪華でよいアンソロでしたが、今回も読みごたえありますよ。

クリスマスの奇跡とか再会がテーマになっている様子で、苦い思いを引きずりつつ向かい合ったりすれちがったりするカプが楽しいです。話はどれも全体に重めですが、ハッピーエンド。


★クリスマス
★裏切りと再会












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