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Surrender Love
Kayelle Allen
SurrenderLove★ summary:
Luc Saint-Cyrには多くの秘密がある。
彼は太古の昔に遺伝子操作で作り出された「戦士」たちの系譜につらなる、不死者の1人である。それも、流刑とされた銀河の果てで生きるのをよしとせず、そこから逃れ出た秘匿された一団の1人だった。
彼らのリーダーPietasは「peril」というゲームを作り出し、「死によってこそ生に意味がある」という信条のもと、プレイヤーである不死者たちに「死」と「生まれ変わり」によって数えきれないほどの人生を繰り返させる。
perilからは誰も抜け出せない。ゲームマスターのPiatasの意志の下で、様々な名で、生きてはまた死ぬ。Cyken Tomarusは、そうして数千年を生きつづけてきた。
Cyken Tomarus、今回の彼のゲームこそ「Luc Saint-Cyr」としての人生を生きることである。

その人生ごとに、彼は望みをもって恋をくり返してきた。そのことに何か意味があると信じて。永遠と思えるほどの時間の末に、まだ希望を捨てきれずに。
だが今回の恋も痛みだけを残して終わる。5年間ともにいた恋人のWulfは、Lukを去っていった。

Izzorah Ceeovwは、この2年でブレイクしたロックバンドKumwhatmayのドラマーである。彼は猫系のヒューマノイドであるKinの一族で、猫の目ととがった耳、そして体の一部に毛皮をもつ。
Izzorahもまた、秘密を隠していた。彼は、3つの時からほぼ盲目であったが、それを押し隠している。Kinの従兄弟による一族同士にしか聞こえない耳打ちや、Kin独特のするどい嗅覚がそのカモフラージュを可能にしていた。
男性を好む性癖を表に出したこともない。彼の故郷の星では女性だけが権利をもち、男性は1人の女性の戦士に複数で仕える存在でしかない。男同士の恋愛は死を意味した。Izzorahは15の時に位の高い女性の戦士のところへ嫁がされたが、必死の思いでそこから逃げ出し、5年かけてTarthの惑星にたどりついた。その来歴も、Izzorahが人に言うことのできない秘密であった。

彼らのバンド、KumwhatmayはLuc Saint-Cyrの会社と大きな契約を結ぶために招かれる。
その席でLucとIzzorahは顔をあわせ、互いが互いの運命だと知る。だが、あまりにも多くの秘密が彼らを取りまき…
.....



SFです。
Izzorahは猫科ヒューマノイドですが、Lucも黒い肌と、黒いコンタクトのサイバーアイをしていたりとか。多民族とか他種族のSFですね。

LucやIzzorahといったメインキャラクターもくっきりとした輪郭をもっていて、特に様々なハンディキャップを持ちながら昂然と頭をあげているIzzorahは愛らしく、読みどころは多いです。
なんせ猫科ヒューマノイドって、それだけでちょっと心ときめく。描写を読んだかぎりだと、尻尾がないようなのが残念です。でも耳プレイはあるし耳好きにはおすすめ(いるのかな?)。"pointed ear" としか描写がないんだけど、あれ獣耳(てか猫耳)じゃないのかなあ。pointed earだとエルフみたいな方を想像してしまうのですが、でも個人的には猫耳だとかたく信じております。伏せたりたてたりしてるし。

Lucは複雑な秘密をかかえた複雑な人物で、その幾重もの感情をIzzorahは嗅覚でかぎわけ、彼の望みを満たしたいと願う。Lucを幸せにしたい。
Lucは多くを持つ人間ですが、ただ何もかえりみず自分を幸せにしたいと願ってくれる相手ははじめてだった。
だがIzzorah自身は秘密のほかに、彼自身も知らない心臓の欠陥があり、それは彼の命を危機に陥れる。Lucは彼を救おうと奔走しますが、それによってまたひとつ、根の深い秘密と数千年にわたる陰謀が目の前にあらわれます。

不死者としてのゲームや、彼らの企みもからんでくるので、ちょっとわかりにくいかも。全部つかんでる気がしないのは英語力の問題かもしれませんが。設定がなじむまでややぎこちないですが、中盤からは色々と動いて盛り上がりもあり、とてもおもしろいです。
ただ、大筋と小枝含めて、かなり未解決の問題があるので、これは「待て続編」ってことなのかなあ。一段落はついてるんですが。ちょっと落ちつきの悪い感が残るのが残念です。
ですがSFの部分がよくできていると思うし、Kinの故郷の文化描写なんかもおもしろいので、そのあたりが好きな人にはおすすめ。超年上の不死者をたしなめつつ愛らしく手玉にとる、LucとIzzorahのカプはとてもほほえましいです。猫だしね!

スラには結構正面きったSFがありますね。どうしても設定がきっちりしている分、恋愛要素が薄くなりがちなんですが、この話はそのへんのバランスはいいです。
SF設定こみで、ストーリー全体を楽しみたい人に。

★異文化(SF)
★猫科ヒューマノイド












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