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Double Shot Cappuccino
Stephani Hecht
Double Shot Cappuccino★★☆ summary:
5年前、Tylerは無二の親友のLukeとともに軍隊に加わった。未来は希望に満ちているように思えた。
そして今、彼らが育った小さな町に、Tylerだけが帰ってきた。足に傷を負い、心に友人の死の重荷を負って。

Lukeの弟、Nashは、1年たっても兄の死から立ち直れていなかった。
自分と兄の名前を付けたコーヒーショップは繁盛していたが、彼の心には大きな穴がぽっかりとあいたままだった。
帰還したTylerの姿を見て、彼だけが帰ってきたことにNashは怒りをぶつけたかった──その方が、この痛みをやりすごしやすい。
だがNashには、Tylerが彼と同じほどLukeの死によって苦しんでいることもわかっていた。

彼らの関係は急速に近づいていき…
.....



戦死した兄の死を悲しんでいる弟と、心にも体にも傷を受けて帰ってきた帰還兵の話。
弟が経営するコーヒーショップを舞台に、話は進んでいきます。

アマチュアバンドを追っかけて店を休んでしまう店員とか、いつもイチャモンをつけにくる客とか、美形だけど今いち役に立たない別の店員とか、色々と小さなドラマがうまい具合にちりばめられています。
そのあたりの、全体の話としての構成がかなりこなれていて、気持ちよく読めます。

兄の死を受け入れ切れてないNashと、親友の弟に欲望を感じるのが後ろめたいTyler。そのへんの葛藤がもっとがっつり書いてある方が好みだったりするのですが、そこのところはわりとさらりと流されています。
しかし、周囲にカミングアウトしていないのでNashとの仲を知られたくないTylerとか、一時的に町に立ち寄っただけの彼に深い恋をしてしまったNashのたじろぎや痛みとか、他にもコーヒーショップを中心と周囲しておこる客や従業員のトラブルなど、話は変化にとんでいます。
関係が進めば進むだけ、Nashは体だけの関係なのではないかと悩み、Tylerはその痛みに気付かない。

普段は優しいTylerが、エロの時になるとかなり支配的になったりして、そのへんも楽しい。
ラストで縁結びの役の一端を担うのが、すでにそこにはいない筈のLukeであるというのも、うまい具合にひねりが効いています。かなりうまく構成されて、色々なドラマが味わえる短編です。

短く後味のいい話を読みたい時に。
コーヒーがおいしそうなので、コーヒー好きな人にもおすすめ。

★親友の弟












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