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Two Man Advantage
Riley Shane
Two Man Advantage★★ summary:
教授のNathan Troyは、恋人とすごすつもりの冬のキャビンへ、傷心のまま1人で来なければならなかった。
自分を捨てた男を愛していたのか、それともただ恋をしていると思いこんでいただけなのか、心の整理もまるでついていないままに。

疲れ切ってやっとたどりついたキャビンのベッドには、裸の見知らぬ男がいた。

Kyle Harperは、ホッケー選手としての選手生命をケガで絶たれ、すべてから逃げるようにして湖畔の冬のリゾートへやってきた。
部屋のダブルブッキングがあったと知った彼は、はじめのうちは鷹揚にゆずる気持ちでいたが、Nathanの刺々しい物言いに腹を立てて、部屋を明け渡すのを拒否する。
2人は刺々しい空気のまま、部屋を共有する羽目になるのだった。

それぞれに傷を負って、それぞれに逃げてきた男。
苛立ちにまぎれるように、欲望をぶつけるのは簡単だ。だが、ふたたび誰かに心をひらくのは、はるかに難しい。
.....



リゾートのキャビンのシェアというのは「Grey's Awakening」でもあったシチュですね。どちらも、第一印象が最悪というのが素敵だ。どの男も意地っ張りだし!
今回はまた、雪の降る冬のリゾート地が舞台で、それがいやおうなしに彼らの距離を近づけ、独特の閉塞感が漂っています。雪にふりこめられちゃえばもっとよかったんだが(そこまでの雪ではなかった)。

恋人に手ひどく捨てられた大学教授と、ケガで栄光を失った元アスリート。
どちらもつらいし、どちらも痛みだけでなく怒りをかかえている。
傷の痛みから、素っ気なくふるまってしまうNathanをKyleは鼻持ちならない嫌なヤツだと思うし、テンションの上下動が激しく子供っぽいKyleをNathanは腹立たしく感じる。でも、彼らはお互いに惹かれていくのです。
まあキャビンに男2人ったら、行きつくところはひとつなわけで。

その関係は、特殊な状況の下でストレスにさらされた2人の男の、逃げ場を求める行為なのかもしれないし、それ以上のものなのかもしれない。
とは言え、2人を結ぶものは体だけではなくて、たとえばKyleがケガ以来はじめてスケート靴をはくシーンとか、2人が相手の力を借りて立ち直っていくエピソードなど気持ちの動きもきちんと描かれています。Nathanも可哀想だけど、強気でプライドの高いKyleが裏にかかえこんだ痛々しさは、読んでいると胸にくるものがある。

傷ついた男2人の偶然の出会いと、そこから生まれる小さな癒しの物語。
刺々しく、でも強く惹かれあう2人の様子が楽しくて、読みやすい1冊です。楽しい冬の読書向け。

★ダブルブッキング












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