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I Heard Him Exclaim
Z.A. Maxfield
I Heard Him Exclaim★☆ summary:
Chandler Traceyは、両親の家に向かって車を運転しながら、クリスマス気分などみじんも感じていなかった。弟夫婦が交通事故に巻きこまれて死に、彼の肩には残された5歳の姪に対する責任がのしかかっていたのだ。
子供から目を離さないようにしながら、Chandlerは必死に自分の務めを果たそうとするが、その責任は彼を押しつぶしかかっていた。

Steve Adamsは、いつも家族ぐるみで派手に飾り付けるクリスマスを離れ、気晴らしと楽しみを求めてラスベガスへ向けて車を走らせていた。
今年は彼はクリスマスを祝う気持ちにはなれなかった。

彼らの運命は路上で絡み合い、SteveはChandlerと姪を自分たちの家族ぐるみのクリスマスに招待する。

姪っ子は何故だか、Steveのことをサンタと信じて疑わない。痩せたサンタであっても、彼女にとってSteveは「サンタクロースの目をしている」のだった。
そしてChandlerにとっても、Steveはまるで奇跡をおこすサンタのような存在だった。おだやかで、ごく自然に人の求めに応じ、人を助ける。
.....



HisForTheHolidays.jpg
4人の作家によるクリスマスアンソロジーの一編。
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この話は、子連れでくたくたに疲れた男と、本能的に彼を保護してしまう年上の男のクリスマスストーリー。

2人のロマンスである以上に、これは5歳の姪っ子の物語でもある気がします。両親が死んだ事故の時に車に乗り合わせていた彼女は、すべてを理解しているわけではないけれども、どこかで苦しんでいる。

Steveの家族が飾り付けるクリスマス!ってのがまたなかなかすごくて、家族が住んでいる家が集まる一帯が、まるでクリスマスの夢物語のようです。
子供から一瞬も目が離せずにガチガチに緊張していたChandlerは、やっとSteveの家でその責任感を手放すことができる。でもSteveによりかかってしまう自分に対しても後ろめたさを覚えていて、彼は結局、色々な罪悪感と責任感でがんじがらめになっています。

Steveはそれを助けてあげたいけれども、深く踏み込んでいいものかどうかためらっている。
大人同士が、惹かれあいながらもたじろぎ、立ちすくむ、そんな中でクリスマスを一番楽しんでいる様子の姪が可愛い。

Z.A. Maxfieldはわりとよく子連れの話を書くんだけれども、登場人物の子供に対する保護責任感がものすごく強い。過保護というか、一種の強迫観念と言っていいくらい、子供から目を離すことができなかったり、その責任感を真正面から受けとめようともがいていたり。
読んでいるとどうも、男性じゃなく「子連れのママ」を代わりに据えても違和感がないんじゃないかという瞬間があるのが、個人的には少しマイナスポイント。
子供の存在ががっつり話に絡んでくるので(責任感とか、子供を抱えた将来への不安とか)「子連れの男」に萌える人だとまた別のツボだと思うのです。

クリスマス、家族、子連れと、アットホーム感満載なので、クリスマス雰囲気に浸りたい時におすすめ。

★クリスマス
★サンタクロース












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