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The Tin Star
J.L. Langley
TinStar★★ summary:
テキサスの牧場「Tin Star」の経営者であるEthan Whitehallには、古くからの無二の親友、John Killianがいた。
Johnは長男としてKillianの家に生まれ、牧場経営を小さな時から叩きこまれてきた。父親はほとんどJohnばかりを可愛がり、弟と妹は母の愛情のもとで育っていた。そんな母も3年前死に、妹は家を離れて看護師として働く一方、年の離れた弟Jamesは牧場に残って働いている。

その弟Jamesがある日Johnと父親に「自分はゲイだ」とカミングアウトし、父親は即座にJamesを家から追い出した。
狼狽したJohnからその話を聞いたEthanは、Jamesを放置できず、行き場を失った彼に自分の牧場で働くようすすめる。Jamesを保護すればJohnの父親は怒り狂うだろうが、ためらいはなかった。
ただどうしてJamesが黙っていられずにカミングアウトしたのか、そのことにはEthanは賛成できなかった。小さな、そして保守的な町でゲイだとカミングアウトすることは、人から石を投げつけられることを意味する。それもずっと自分を知っている、小さな頃から馴染んできた人々から。
父親の拒否や嫌悪以外に、Jamesはもっと多くの人々からの敵意や妨害を受けなければならないだろう。若いJamesには、自分が向きあわなければならないものがまだわかっていないように、Ethanには思えた。

若く、溌剌としてユーモアにあふれたこの親友の弟を、Ethanは深く心にかけるようになる。
だが悪い予感はあたり、Jamesへの敵意はさまざまな形をとってあらわれる。時にそれは現実の暴力であり、そして、ついにEthanにまで襲いかかる。
また、Jamesには、当人の知らない出生の秘密があった…
.....



J.L. Langleyはすごくしっかりとしたというか安定した筆力の作家で、SFのシリーズの「My Fair Captain」とか「Englor Affair」のレビューを書こうと思ってたんですが、そっちを読み直す前に「Tin Star」シリーズの1作目を読んだので、レビュー。
表紙がちょっと…だったのでこれまで買ってなかったんだけど、SFがおもしろかったんで、がんばって表紙をのりこえてみた。

カウボーイものですが、なんと舞台がテキサス。ほんとずーっと「ワイオミングのカウボーイもの」ばかりにあたってきて、テキサスはこっちがイメージするほどカウボーイの州じゃないのか?って思いかかってましたが、やはりちゃんとテキサスのカウボーイものもあるわけだ。

Jamesが非常に愛らしい。あまり父に愛されず、牧場で働く男から牧場の仕事を学び、母から掃除や料理を学んできた彼ですが、とてもまっすぐな性格をしています。だからこそ「自分を偽ることができず」にカミングアウトに至るわけですが、父から家を追い出されたこと、その後の父からのさまざまな妨害行為に大きなショックを受ける。
そんな中でも頭を上げ、持ち前のユーモアを発揮して、周囲をなごませていきます。
Jamesの兄のJohnも結構ふざけた性格で、EthanがJamesに車を買ってやることを聞くや「いっそお前、俺の恋人にならないか」とか平気でEthanに言っちゃう。「セックス抜きだけど」とか言われて、Ethanはちょっと頭をかかえたりするわけですが、ここの友人同士の仲のよさは笑えます。
ほかにもたくさん笑いどころがある。
全体に重いテーマを扱ってはいますが、楽しい小説です。

家族との葛藤、Ethanとの関係、町の人々の反応や実際の妨害行為など、Jamesは多くのものに向きあわなければならない。
彼は戦うことにためらいはありませんが、自分の愛する者たちにまで害が及んだ時、ついに揺らいでしまう。町を出ていけばすむのかもしれないが、ここで逃げたら一生逃げつづけなければならないのかもしれないと。

この作者の作品の特徴として、「下唇を噛むのが受け」という規則があります。こだわりだ…
受けと言ってもリバ表現もないことはないですが、エロだけでなく、基本的に攻め受けの役割分担がしっかりついている感じです。庇護者と被保護者というような。
攻めは格好よく、強く、たくましく、常に受けのことを一番に考えて溺愛していて、ラブラブ。
格好いい男×素直な受けが好きな人なら、とてもおすすめ。受けっぽいとは言っても、ちゃんと男らしい受けです。
あと、犬がかわいい!!

Ethanが何故わざわざ毎年とても醜いクリスマスツリーの木を買うのか、それが気になる…のですが、クリスマスの続編があるようなので、今度読んでみようと思ってます。

★溺愛系
★エロ多め












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