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The Happy Onion
Ally Blue
The Happy Onion★★ summary:
Thomas Stoneにはひとつ、絶対のルールがあった。雇い主とは、つきあわない。
過去の苦い経験から、彼はその一線だけは決して踏みこえまいと決心していた。

クラブの支配人の職を打診されてやってきた新しい町で、だが職も住処もしばらく保留ということになってしまい、Thomは頭をかかえる。
見知らぬ町で途方にくれたが、どうにか小さなレストランにバーテンダーの職を得ると、息抜きに出かけたバーで、彼は年上の男をひっかけて熱い一夜をすごす。

だが、連絡先も交わさぬままに別れた男が新しい職場のボスだとわかるまで、時間はかからなかった。

Philip Sorrellsは、一夜の相手を忘れられなかった。
金髪で、小柄で美しい顔の、Topを好む男。彼がレストランの新しい従業員だと知って、Phillは運命的なものを感じる。
だがThomが職場恋愛を拒否していることを知り、その意志を尊重して、無理強いはすまいと決めた。

問題は、彼らのどちらも、相手のそばにいると情熱を抑えきれないところだった。

惹かれあい、反発しあいながら、2人は互いの存在に落ちていく。Thomは踏み込むことを恐れ、PhillはThomの中にある火のような激しさに引きつけられて、ついついThomを挑発してしまう。
彼らはベッドの中ではパーフェクトなカップルだが、いざ向き合うと、対立してばかりでもあった。
.....



好きなのに、政治的信条とか自分の主義から対立してしまう2人の男の話です。
Thomは本当に可愛い顔をしていて、女の子扱いされたりもするようですが、それなのにと言うかだからこそと言うか、そう言われるのを激しく嫌っています。
人から甘く見られるのを嫌う。独立心が強く、ちょっとしたことで内側の激しさに火がつく。そうなるともう、手に負えない。

そんな年下の男にハマったレストラン経営者Phillは、町の急速な開発に反対していて、仲間と抗議活動をしています。彼もまた信条の男ですね。
優しくて、包容力があるが、許せないものは許せない。その点においては彼も頑固。
強情 vs 頑固。

PhillはThomに自分の信条に合わせてもらおうとは思わないし、そういう政治的なものを嫌う人がいることもわかっているので、あえて自分の活動の説明はしない。
でもある日、そのことがThomに知られて、Thomは怒る。Phillが何も言ってくれなかったことに、まるで子供扱いされたような気持ちになるのです。
その一方で、Phillが抱く開発企業への疑惑は、Thomにとっては噂をかき集めた言いがかりのようにしか見えない。何より、そこはThomに新しいクラブの支配人のポジションをオファーした会社でもある。

そのクラブで働きたいThomと、Thomを説得しようとするPhillは、勿論また対立します。
Thomは感情に流されて話を聞かないし、Phillは聞く耳を持とうとしないThomの頑固さを理解できない。結局彼らは怒鳴りあうか、激情のままにベッドにもつれこむかで、まともな話し合いに至りません。
どちらも相手が好きで、相手の存在が自分の人生を変えてしまう予感を持っている。でも、どちらもいざ向かい合うと、独立心やプライドの高さが邪魔をする。
その様子がもどかしくて、ちょっと笑えます。

恋人としてならいい、でも人間関係としては未熟。
そんな中で、もがきながら互いを、そして自分を見つめようとする2人の話が、ユーモアをまじえて描かれています。
激しい自我が対立し、恋心と情欲に引っかき回される。キャラは魅力的で、噛み合わない様子がなかなかにリアル。喧嘩して、怒鳴りあって、プライドをぶつけ合い、うんざりして、それでも互いが恋しい。
ぶつかり合いながら、少しずつ、彼らは信頼を覚えていく。
恋を通してお互いに変わっていく話というのはいいですね。自分を変えるだけの決心をするのは、とても勇気のいることだと思う。

可愛い強気な年下攻めが好きな人、強気同士が好きな人におすすめ。

★年下攻め












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