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Stealing West
Jamie Craig
SteelingWest★ summary:
Leon Stroudは強盗、そして身におぼえのない殺人で賞金首となって逃亡生活を送っていた。彼はこれまで人に向けて銃を撃ったことはなかったが、賞金稼ぎたちが彼の言い訳を聞くわけもない。
彼の犯罪のパートナーであり、性的なパートナーでもあったKennethは、馬車を襲った時に出会った子持ちの女性と恋に落ち、2人の男と情婦、その子供の4人はカリフォルニアへと逃げるために列車に乗る。

その列車の中で、Leonは賞金稼ぎのThomas Gradyと顔をあわせる。ThomasにKennethを追わせるわけにはいかない──Kennethは彼の大事な友であり、そして今や女と恋に落ちて家庭を持とうとしている。
Leonはやむなく、シエラネバダ山脈の上で列車を降り、Thomasに自分を追わせることにした。友から賞金稼ぎを引き離すために。
.....


Stealing Northe の続編、ということですが、そっちはとばしてこっちを読んでみました。(Stealing Northeは相棒のKennethが恋人と出会い、恋に落ちる話。M/M/F)
ありていに言って表紙買いだったのですが、Leonが意外に子供っぽくてかわいかったです。
相棒のKennethの幸せのために1人で危険に身をさらし、意固地になって足の痛みや疲労をこらえ、Thomasにとらえられてからも憎まれ口を叩きつづける。彼らの間にはりつめる緊張感は時に性的な高揚となって、2人のどちらをもとらえる。
賞金稼ぎとしてLeonをとらえているThomasには様々な意味でアドバンテージがあるわけですが、その力、その支配そのものがLeonを魅了する。
BDSMカテゴリですが、それほど強いプレイはないです。最後のシーンだけちょっとありますが、全体には普通の縛りというか。

さらっと読んで楽しむタイプの話。
西部劇の雰囲気、お尋ね者、賞金稼ぎ、などの言葉に反応してしまう人におすすめ。
賞金稼ぎは萌える!

ちなみに書店のページで「Saddle Up」という同テーマ(カウボーイ)の5冊セットも売っていますが、これは…あんまりおすすめしないです。Spirit Sanctuary はちょっとおもしろかったかな。

★賞金首/賞金稼ぎ
★ウェスタン

Taurus: All That You Do
Jamie Craig
Taurus: All That You Do★★ summary:
アンティークの店主Christopher Gleasonは、いつも注意深いスタンスを保ってきた。友人たちをトラブルから遠ざけ、悩みを聞き、彼らの「保護者」のようにふるまうことにも慣れていた。

そんな友人のひとりにつきあってゲイバーに行った彼は、そこにいたシャイで場違いな若者、Gage Kimballに気持ちをかき乱された。静かで、どこか自信なさげで、それでいてその向こうには情熱がひそんでいそうなGageのたたずまいは、Christopherを惹きつける。

Gageはモルモン教の家で育ち、ゲイであることを家族から拒否され、ギターだけを持ってソルトレイクを去った。傷心のままLAにたどりついた彼は、孤独だった。
多少やけっぱちな気持ちで足を踏み入れたバーで、おだやかなChristopherに出会い、Gageははじめての男とのセックスに向かって一歩を踏み出す。
それは新たな世界の入り口になるはずだった──Christopherが、Gageを未経験だと知り、背を向けて去るまでは。

Gageは混乱し、傷つき、望みがないと思いながらもChristopherに惹かれる気持ちをとめられない。
そしてChristopherもまた行き詰まっていた。Gageと友人としての距離を保ち、彼を守ろうとしながら、Christopherはこの若者から目を離すことが出来なくなっていた。

2人は微妙な距離を置き、互いを遠くから見つめる。
.....



「Boys Of The Zodiac」というシリーズ(大勢の作家がそれぞれ十二宮を書くらしい?)の一作。タウロス、牡牛座は「何があろうとあなたを守る」らしいです。

Christopherはとても落ちついた、おだやかな人間で、祖父から引き継いだアンティークショップを経営している。
友人が(やや皮肉も込めてでしょうが)「He's the oldest thirty-one-year-old I've ever known.」と評するシーンがあるほど。いつも友人たちの面倒を見て、皆で飲みに行けば彼が運転するか、タクシーを手配する。
そういう人っていますね。みんなから大切にされているけれども、どことなく微妙に貧乏くじをひいてたり。保護者というスタンスに慣れていて、落ちついているけれども、誰かにそれ以外の自分を見てほしいと思ってもいる。

一方のGageは痛みと夢とをかかえて、音楽で身を立てようと故郷を去った。ゲイであることで、家族も宗教も捨てなければならなかった彼の傷は深い。
それでも前へ進もうとしています。
彼ら2人は惹かれあうけれども、Christopherの拒否とGageの痛みが彼らの間に大きな距離をあけてしまう。

GageはChristopherの拒否を受け入れようとしてもがき、ChristopherはGageの保護者というポジションにおさまろうとする。誰に対してもそうだったように。
ですが、彼らの間にあるものはどんどん濃密になっていって、どちらもそれを無視できない。
その間にもGageは淋しさから刹那的な恋人を作ってしまいます。彼は孤独で、好奇心と欲望を持て余している。Christopherは嫉妬に気持ちが痛みますが、彼の理性と保護欲は、あくまでGageに対して「いい友人」というポジションを崩させない。お互いに、それぞれの理由で足踏みをしています。

2人の距離の開け方がなかなか憎い感じで、読んでいて「くっついちゃえよ!」と思うのが楽しいです。
語数の割にさらっと読める感じで、もうちょっと時間をかけてじりじり近づいてもいいかなあーと思いますが、保護者系攻めが好きならツボの一作。
作者の「Jamie Craig」ってのはPepper EspinozaとVivien Deanの共同ペンネームだそうです。

★保護者攻め
★初体験

★Three-Star rating system★


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