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The Christmas Tree Bargain
J.L. Langley
TheTinStar
★ summary:
クリスマス前からクリスマスプレゼントを見たがって家中を捜索するJames(Jamie)に手を焼きながらも、Ethanは今年も恋人のために特別なプレゼントを用意していた。それは…
.....



「The Tin Star」のクリスマス外伝。
本当に短いのでほぼストーリーはなく、いちゃいちゃっとして終わり、という話なのですが、大変にJamieが愛らしいので「The Tin Star」を楽しんだ人におすすめ。(本当はJamesですが、誰もがJamieと呼ぶ)
「The Tin Star」から4年たっていますが、Ethanはまだ醜いクリスマスツリーを買ってきて飾りつけているようです。毎年どこでそんなに醜い木を買ってくるんだ、というくらいやばいっぽい。
「何故そんなに醜い木が好きなのか」の答えが話にあるかなーと思いましたが、それはなし。別に大した理由はないのかなあ。気になってるんですが。


ここのところ、ちょっと読むものにハズレが多いので、ここは「固い」作者の話でも買って気晴らしするかーという動機で買ってみたけど、楽しい話でした。
同じ理由でLanyonも買ってしまったので、これから読みます。
「The White Knight」とか「Allergies」とかレビュー書きたいもの自体はたまってるので、ぼちぼちとー。

★短編
★エロ

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Right Choice
Clare London
RightChoice★☆ summary:
ついに結婚式の当日が訪れ、Patは信じられないほどナーバスになっていた。彼は長い間自分がゲイであることに気付かず、気付いてからも家族に言うことができずにいたが、ついに自分が望む道を歩きはじめたのだ。

プレッシャーに押しつぶされそうな中、Nichyが家の扉前に立っていると知らされる。

Nichy。
彼のはじめてのゲイの友人、彼のはじめての──すべてにおける、はじめての相手。
.....



アンソロ「To Have and to Hold」の5本目。
いかにも短編らしく流れるような展開の話なんですけど、語り口がちょっとトリッキーで、ラストでやられました。

Nichyとのぶつかりあい、愛情を持ちながらも自分がゲイであることに誇りを持てず、寝室の外ではNichyがただの「友人」でしかないのだとふるまってしまうPat。
その追憶もなかなか読みごたえがあります。

話が短いんで短いコメントで切り上げますが、いや、なかなかうまい。最初は結婚式当日のばたばたかと思って適当に流しちゃったんですが、途中からすっかり引きこまれました。ベタと言えばベタなんだけど、憎い感じです。
さらっと読めて、インパクトもあるので短編読みたい人にはおすすめ。
手慣れた風味もあるので、今度この作者の長編も読んでみようと思います。(何か表紙がみんな微妙なんだけどね…)

★短編

Walking on the Moon
M. Jules Aedin
RightChoice★★ summary:
1969年、それはニール・アームストロングがアポロ11号で月面に着陸した年。

Clive AldridgeとPhillip Osborneはかつて教え子と教授であり、今は同僚の教授同士、そして隠れた恋人同士であった。この6年間、ずっと関係を秘めてきた彼らは、翌日に同じ家に移り住むことになっていた。家をシェアする友人として、そして秘めた恋人として。

雪の降る夜中、CliveはPhillipの声に起こされる。
Phillipは木々の奥にある、彼にとっての祈りの場所へとCliveをつれていく。強制収容所で失った友、そして恋人を悼むその場所で、Phillipが取り出したものは一対の指輪であった。

まだ同性同士の関係が許されなかった時代。
いつかその指輪を本当に属する指へとはめることができる日がくるのかどうか、2人のどちらも知らなかった。
.....



アンソロ「To Have and to Hold」から。

短編ながら、長い時間の経過を書いた、味わい深い掌編です。
読みおわった後の余韻が深い。語り口にも静けさがあっていいと思います。

強制収容所、月面着陸、ニュルンベルク裁判と、歴史の物事と絡めて書かれていることもあり、2人を包んでいる時間の流れが実感できるというか、重みを感じます。
それだけにラストが本当に美しい。

この2人の出会い編はまた別にあるようなのですが、それを感じさせずに読みとおすことができるのも素晴しい点です。
同じアンソロの「Man of Honor」は、おもしろかったんですが後半ちょっと追いていかれてる?といぶかしく思ってたら、本編が別にありました。独立したものを、それだけで完結させて書くのって難しいですね。(でもおもしろかったから、本編読んでみたいのですが)
この「Walking on the Moon 」はその点、本編の存在を感じさせません。勿論そのうち読んでみたいですが。

しかし「14日目」の配信なんだけど、いいんだろうか。今日はまだ7日目で、しかも本日分は別に届いたから、多分まちがえて配信したんだと思うけども…
まあいいか。

ややヒストリカルなもの、時の重みを感じさせるカプが好きな人におすすめ。いい作品です。

★短編
★歴史もの

Scenic Route
Chrissy Munder
Scenic Route★☆ summary:
Ed Baldwinはシャイで、引っ込み思案で、人に自分の意見を言うことがほとんどできない男だった。
その彼が、ついに両親に恋人を紹介するために、恋人と二人で車の旅をしている。

ついナーバスになって恋人に当たってしまう彼を、Joe Suttonは時に意地悪に、時に優しく受けとめていた。
Joeには、Edが緊張のはけ口を求めているだけだとわかっていたのだ。
だが、ついにいささかうんざりしたJoeは、Edの反対を押し切ってさびれたモーテルの前に車を止める。そこで一晩頭を冷やそうと。

そのモーテル全体が、まるで営業していないかのようであった。
だがカウンターに現れた男からキーをもらって、二人は部屋に入る。
その夜、部屋に奇妙な電話がかかってきて…
.....



短いゴーストストーリー。
「Midsummer's Nightmare」という30の短編がおさめられたアンソロの一編ですが、この話だけでも買えます。正直この表紙はどうよと思いますが、Chrissy Munder 好きなので買ってみた。

ほんとに短いし、わりとありがちなオチだとも思うんですが、EdとJoeのカプの感じが好きです。
ナーバスで、ついつい八つ当たりしがちなEdと、彼にきついことを言ったりうんざりしながらも愛しているJoe。
短い話の中で、シャイなEdを相手にここまでの関係を作るのにJoeが結構苦労したこと、Edが両親に対して賛成されないのではないか(もしかしたらゲイであることを)と不安に思っていること、でも最後には何があろうと「その先」に二人で進むつもりであること、などが浮き上がってきます。

決して感情的に強調された話ではないんですが、この作家は抑えた表現でさりげない人の心の機微を書くのがうまいと思うのです。地味ではあるけど、その地味さが好きさ。

読書の目先を変えたい人や、ちょっとしたゴーストストーリーを読みたい人におすすめ。
主人公が決して「できた男」ではない感じがかわいい。
表紙はアンソロ全体の表紙なので、こういうシーンはないです。いいのか悪いのか…

★里帰り

Dark Submission
AJ Hardcourt
Dark Submission★★☆ summary:
Kyler Paxtonには、恋人のBrianに言えない隠れた欲望があった。
誰かに支配されたい。コントロールを奪われて、苦痛を与えられたい。
だがその欲求は恋人には理解されないものであることも知っていて、Kylerはチャットルームでの妄想だけで欲求を晴らしていた。

Brianは、彼のDomではない。Domにはなれない。
だがKylerは彼を決して裏切るつもりはなかった。チャット以上の深みにはまるつもりはなかった。

そんなある夜、二人の男がKylerの寝室に押し入り、彼の自由を奪って、体にふれはじめる。チャットルームのことを知る誰か。そして、Domの仕事を心得た誰か。

苦痛とエロス。Kylerの妄想が形になって表れはじめる──だがそれは、悪夢のようだった。
.....



短くて基本「エロのみ」!というさっぱりした構成の本ですが、いろんなドラマがつめこまれてて、よくできてます。
最終的には4人プレイになりますが、ちゃんと愛があるので(あるんだな)読んでいて楽しい。

KylerはBDSMのシーンに飢えているけれども、パートナーのBrianを愛しているので、その欲望はチャットルームで気晴らししてすませています。
だけれども、飢えはそこにある。そして、Brianはそのことを知っている。

BDSMのシーンとしては、ライトなものなので、色々と小道具使ってはいますがそんなに痛くないです。
男4人の入り乱れたエロシーンと、Kylerの寝室に現れた「Dom」2人同士のつながりが読みどころ。このDom2人は、どうも互いを好きみたいなんですけど、お互いにダイレクトにセックスすることはなく、間にSubを置いてつながりあっています。
ねじれていて、でも愛があって、ここのカプで一作読みたいくらいです。

濃いエロと無理矢理シチュ(途中まで)を楽しく読みたい時におすすめ。

最近出来た新しい出版社なんだと思いますが、あちこちに委託して販売しているので、リンク先から自分のなじみのあるところで買えばいいかと思います。

★エロ
★複数(4人)

Cold Steel
Morgan Lee
Cold Steel★★ summary:
DEA、麻薬取り締まり局の捜査官であるParker Tateは、潜入捜査中の偽装身分のまま逮捕され、手錠をかけられる。
それは麻薬組織を検挙しつつ、彼の身の安全をはかるための芝居だった。

だが、両手にくいこむ冷たい手錠は本物だった。
そして手錠をかけたGarretの目の中には何かがあった。

Garret Lamontと彼は、相棒を組んでから数ヶ月と期間は短い。だがParkerははじめからGarretに惹かれるものを感じていた。
誰にも言うまいと思っていたその感情を、彼は捜査中の緊張感からGarretに告げ、逃げたのだ。
そのGarretの手錠が、今や彼の両手首にかかっていた。

署へ向かう筈の車が、誰もいない場所で止まった時、Parkerは驚かなかった。
.....



短くて展開の早いショートストーリーです。
基本的に迷いなく進んでいきますが、警官ふたりの力と力がぶつかりあう感じや、切羽つまった一瞬の感じがよく出ていると思う。
エロシーンもがつがつっとした荒い雰囲気があるので、そういうの好きな人ならかなり楽しい。

片方が手錠をかけられているというのがやっぱりいいですな!
そんな中で、Parkerは体だけの関係でもいいと思いながら、「その先」があったらいいとぼんやりと願っている。
そういう気持ちの揺れもちゃんとちりばめられています。

ハイスピードで、一気にエロまでたたみかけつつ、ちょっと小技がきいてる短編を読みたい時におすすめ。
頭をからっぽにして単純に楽しめます。


とりあえずSmashWordsにリンクしましたが、別のところから買った気もするんだよなあ。元の出版はDemanding Romanceなので、ここからたどると色々なところで買えるようです。

★短編エロ
★警官×警官

Brady's Choice
Anne Brooke
Brady's Choice★★☆ summary:
陶芸家のBrady Treherneはあるプロジェクトの面接で、担当者側にかつての恋人の姿を見、愕然とする。
Philip。1度はBradyのすべてであった男。そして彼を去っていった男。
彼が残していった傷から、Bradyは今でも立ち直れた気がしない。2度とあんな痛みは味わいたくない。新しい恋人はいたが、どうしてもその相手と一線を越えることができずにいた。

その夜、ひとりで壺を作っていたBradyを、Philipがたずねてくる。
2人の間に残るものは痛みと、傷と、忘れ難い絆。
もう終わったことなのだろうか。それとも、今でもつかめる恋なのだろうか。
.....



古い恋人との再会がもたらす濃密な瞬間を描いた短編。
なかなか味わい深いです。

今から10年前、26歳の時にBradyはPhilipと出会う。彼は金融の仕事をしながら趣味の陶芸に心引かれて迷っていましたが、結局さまざまなことがあって、陶芸の道に入ることになる。
Philipと暮らした日々や別れに至る過程が追憶の中で語られますが、情熱的ながら何とも痛々しい恋ですね。Bradyの執着や自己憐憫が彼らのバランスを大きく崩してしまい、別れるしかなかったのがよくわかる。芸術家気質というのか、かなり繊細で神経が過敏な人っぽい。
今ではBrady自身も別れるほかに道がなかったことはわかっていると思いますが、それでもPhilipを5年ぶりに見て、彼は大きく心を乱してしまうのです。

そして、Philipの側も再会に平静ではいられない。それは、彼がBradyをたずねてきたことからも明らかです。
痛々しく、張りつめた緊張感の中で、彼らは2人だけで向きあう。過去の終わった関係だけれども、心の中ではどちらもまだ終わっていない。今にも足を踏み外してしまいそうな、そんな再会。

恋の残影や未練を描いた短編です。
何でまだそんなに未練があるんだよ!とか、お前もお前だよ!とかまあ、ちょっと腹が立つところもあったり、そんなにどっちのキャラクターも好きではなかったりするんだけど、短編だとキャラに愛がなくてもあんまり関係ないんですね。読んでいてぐっと気持ちの奥が動かされるような瞬間があります。
理屈通りにはいかない恋の理不尽な感じがよく出ていて、余韻がある。
エロシーンはありませんが、文章が繊細で、ヒリヒリするようなむき出しの気持ちがつたわってきます。

人間関係をしっかり描いた短編が読みたい時におすすめ。別れた恋人ネタが好きな人にも。

★再会

★Three-Star rating system★


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